彼らは、ベルトーチカの優しさを知らないんだ
Zでさ、ベルトーチカがカミーユ君に、ガンダムにはアムロが乗るべきなんだからアンタ降りなさい!みたいなこと直談判して、カミーユ君から「なんやこの女」みたいな反応くらってるシーンあるじゃない??
わたし、あのシーンがめちゃめちゃ好きなんだよね……。゜゚(T^T)゚゜。
あと、ベルトーチカが飛行機でアムロを先導するシーンも。好き。
ファーストとかさ、アムロ、もう徹頭徹尾、孤独じゃない??
ホワイトベースにあんなにいっぱいひとが乗ってるのに、本当の意味でアムロを護り、アムロと共に戦ってくれるのって、ガンダム(無生物!)だけって気がした……
リュウさんはブライト艦長の面倒までみないといけないからアムロのフォローばかりもしてられない感じだったし。。。
ランバ・ラルやハモンさんやララァには敵方として出会ってしまってるし。。。(/_<。)(せっかくランバ・ラルやハモンさんと貴重な対話を交わしてる場面で、またフラウが足引っ張ってるし……(/_< ))
そんな感じで、ファーストはもう、観てても徹頭徹尾切なくて切なくて切なくて…。゜゚(T^T)゚゜。
Zになって、やっと、やっと!!!、ベルトーチカみたいなひと(やっと生物!)が登場して……もぅ、もぅっ、、安堵の感涙ょ…(T-T)
わたし、ベルトーチカ大好きなんだけど。
ベルトーチカの何がすごいかって、アムロ(つまりパートナー、パートナーになりうるひと)と併走できるところだと思う。
単に追いつける、ってだけじゃなくて。
寄り添えるっていうことは、併走できるっていうことだと思うから。
相手の心に寄り添うって、相手の心情を慮る姿勢が必要なのはもちろんのこと、相手とある程度同じ地平をみることができないと、難しいと思う。
(だから、そもそものアドバンテージとして、視点・能力が高いシロッコみたいなひとは、さまざまなひとの心に寄り添うことが可能になりやすいのだと思う。)
ベルトーチカさ、駆け抜けてるよね?? Zのなかで、一気に。
飛行機でアムロたちを先導し無事に役目を果たした後も、政治的ステージをセッティングしたり、オールドタイプとしての見地から未来に潜む危険性を進言したり……
この、ベルトーチカくらいのスピード感じゃないと、アムロと、何がしかの影響を与え”合う”カップルにはなれないんだろうな……と。
そういう意味で、ミライさんの諭し(?)って、すごいミスマッチだったのかな??って、個人的にはそう感じた。
(わかんない。ベルトーチカにとっては得るものが大きかったのかもしれないけども…… 言葉の意味そのものよりも、「自分とこのひととは違う」みたいな反面教師的な感じで気付きを導いてくれたのか?? そこらへんはベルトーチカ本人じゃないとよくわかんないけれども……)
ミライさんがいうように、「ゆっくりわかりあっていくものよ」なんて感覚でやってたら、アムロの背中なんて一気に見えなくなってしまうと思う。
結局、置いていかれちゃったんでしょう? フラウは。
ミライさんご夫妻は(そして世間の大半の夫婦は)時速8kmで併走なさっていて足並みが揃っているのかもしれない。
だけど、世の中には、時速4kmで手に手をとって歩みを進めているカップルもいれば、時速120kmで併走しているカップルだっているはずで。
もちろんミライさんはそんなことなんてわかってるんだろうし、だからこそそもそも「アドバイス」をしようなんてしていなかったのだと思うのだけど……
(そもそもベルトーチカのほうから話を振った結果だと思うし……そういう意味でもミライさんの対応はとても常識的だと思う。)
ただ…………ミライさんは(ミライさんだけじゃなくてホワイトベース・クルーの方々全般の傾向として)、自分のペース・時速8kmに合わせることを、何の疑いもなく相手側(アムロとか・アムロとか・アムロとか…あと、子どもとか)に強要できてしまうよね。。。
数の力とか常識(軍の規律?慣習??)とかをバックにつけて(無自覚に)。
(”要望”や”主張”とは次元の違う話だよ。)
だから、わたし、ホワイトベース・クルーの皆さん方のこと、全部は好きになれないの。
彼らは、パプティマス様やベルトーチカの優しさを知らないんだ…
わからないしわかるつもりもないんだろうしね……自分が多数派に属している限り、少数派の心に寄り添って”あげる”必要性なんてないんだし。
理想(常識・規律etc)と現実の齟齬は、アムロの有能さで埋めさせればいいんだし。アムロに威張り散らしながらアムロにずぶずぶに甘えてればいいんだし。
Zになってからも、そう。妊婦になったフラウもそうだし、成長したカツも、そう。
(ブライト艦長については、ファースト以降、必要性の観点から相手に合わせるようになっていったみたいだけれど……)
ちなみにわたし、ファーストガンダムを観る前に、よく知らずにZから先に手を付けちゃったんだよね……で、フラウが子どもたち引き連れてアムロの豪邸に来る場面観て、アムロとフラウの過去の関係を何も知らずに、
「なんて、押し付けがましい上に厚かましい妊婦なんだ!!!ムキーo(`皿´#)o」
ってなってしまって……で、後から追ってファースト観て、
「なるほど……ふたりの間には、こういう歴史があって、、、で、その上で、Zのああいう場面があるのね……(´・_・`)」
って、少し溜飲が下がったんだけれども……
確かに、ミライさんがいうように、急がずに、時間をかけて分かり合っていくことで解決できる部分もたくさんあるとは思うのだけど……なんだけども………
わたしが妊婦フラウに感じた
【アムロに対し、ああいうことを、事も無げに言えてしまうことに対する違和感】
みたいなものは、時間や手数をかければかけるほど「やっぱり…」に変化していく類のものだった気がするな……
ベルトーチカは、
アムロの気持ちを汲もうとし(正確に読み取れているかいないかは別として)、
一方で自分というものも主張しつつ(口調は激しいけど、裁いたり修正!したり強要したりしてるわけじゃない)、
そんなふうに互いの自己主張を重ね合わせながら”ふたりの”道を見出そうと試みているんだなって感じる。
(”ふたりの道”を見出せなければ、切る。)
シロッコも、なんかちょっとそんな感じするんだよね…(^-^)
嗚呼…こんな会話↓↓↓できるような、いい女になれたらいいのになぁ……って、しみじみ憧れる。。。(わたしの能力・持ってるものでは無理だけど……orz わたしは残念系女だから、チョコチョコ部分的に見習うのが精一杯…涙)
アムロ■君は戦うことは嫌なのだろう?
ベルトーチカ●戦争は嫌いよ。当たり前でしょ。でもそのことと戦わなくちゃいけないときは戦うということは別よ。
アムロ■僕を軽蔑しているのだろう?ベルトーチカ●私はそれほど鈍くはないわ。アムロ・レイの7年間は眠りの時間だったのよ。肉体も、精神も。休養は必要だわ。目を覚ませばいいのよ。そうすれば昔と同じになるわ。
アムロ■自信がないな。
+++
アムロ■ベルトーチカ、同情ならいい。
ベルトーチカ●私はそれほど鈍くはないと言ったでしょ。女の愛撫で男を奮い立たせることができるのなら、女はそれをするときもあるのよ。なぜだと思う?
アムロ■男を試しているんだろう?
ベルトーチカ●そうよ。自分にふさわしい男になってほしいからね。でも、ダメだとわかれば捨てるわ。同情してる暇なんてない。
アムロ■ご両親は前の戦争で亡くしたといっていたね。
ベルトーチカ●戦災孤児よ。同情されたいほう。
機動戦士Ζガンダム第16話「白い闇を抜けて」
ベルトーチカのこういうところ、ちょっとシロッコに相通じる姿勢も感じない???(^-^)
こういう会話でアムロを奮い立たせつつ、一方で【何を差し置いてもとにかくアムロ!アムロ第一!】目線で、泣いたり怒ったりわめきちらしたりする。
アムロが自分からは絶対に言い出せないようなことまで、自分が悪者になることもいとわず、【アムロの味方】目線でズバズバ言う。
わたしの価値観に照らすと、ものすごく”母性的”。(「母性的」の定義は、ひとそれぞれ異なるとは思うけど…)
こういうベルトーチカのあり方は、「傷を舐め合うカップルなんて…」みたいに、カミーユ君からは否定的にみられてたみたいだけど……
でも、他の何をさておいても、とにかく自分の味方であってくれるひと、そういうひとの存在こそが、どんなことより重要だってことも、あるよ。(甘やかす、っていう意味とは違くて…)
感情を無視しようと置き去りにしようと、それは決して無くなるわけではないのだから……結局いつかは、帳尻を合わせなければいけないときがくるんじゃないかな??
なんかさ……シロッコがいってたじゃん? レコアさんはまともだって。ただ依存心が強いだけなんだって。きっといいパイロットになるって。
あの場面をみると…シロッコの優しさをみてると……わたし、なんか、この曲の歌詞思い出すんだよね。。。(ガンダムと全然関係ない歌でごめんね…m(__;)m)
優しさ、というか、繊細さ、なのかな。。。
敗北と死に至る道が生活ならば
あなたのやさしさをオレは何に例えよう
口唇に心にいつでも感じていたい覚醒の裏腹にある本当のあなたを
「(カツはサラを)ただの女の子として扱った」なんてカミーユ君は簡単にいってしまってるけどもさ……
「ただの女(女の子)として扱う」、その奥深さと困難さよ……
関係ないけど、歌詞↑の「口唇」って表記、なんとなくエロスだよね…(´艸`)
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