仁義なきホワイトベース~厚顔無恥度合いの拮抗~

わたし、まだ、ガンダムを全シリーズ制覇できてないんだけども……

現時点で、ガンダムの女性キャラに、なぜか感情移入できるひとがいなくて。。。


で、唯一、感情移入っていうか、

「ああ、わたしにもこういう、同じようなイタさがあるな…(/_< ) こうならないように気をつけなくちゃ…」

みたいに、反面教師になってくださったのが、ZZに出てくるエマリーさん。

エマリーさんの最期、なんかもう、泣けるくらい虚しかった。「切なかった」というより「虚しかった」が近い感じ……(´・ω・`)


隠したって仕方がないから、もう、正直に打ち明けてしまうけれども、わたしは個人的にブライト艦長がものすごく嫌い。

強い言葉になってしまって大変恐縮だけれども、「あんな男のために…(/_<。)」というのが、率直な感想。


ブライト艦長好きでもないわたしが、なぜエマリーさんに親近感を持ってしまったのか?

それは、わたしもエマリーさん同様、頭のキレが残念で、かつ、エマリーさん同様になまじ忠誠心の強いところがあるから。

 ※言わずもがなですが、エマリーさんの最期は本当に立派でした。そこは尊敬すべき点です。「エマリーは素晴らしい女性だ! お前ごときと一緒にすんなッ!!!ゴルァ(`Д´)」とご不快に思われた方、申し訳ございませんm(_ _;)m ※


 ※ブライト艦長氏やエマリー氏の魅力を俺が教えてやる!という方、彼らの魅力について熱く語られた文章をご存じの方、いらっしゃいましたらぜひメッセージ等で教えてください。わたしも、一面的に好悪の感情を表現するだけでなく、いろんなご意見を知りたいです。すでに、ブライト艦長好きの方から教えていただいて、理解済みの魅力も一部あります。※


で、ちょっとガンダムの話題から離れちゃうんだけど。。。


『仁義なき戦い』(1973年,日)っていう映画、ご覧になりましたでしょうか? 菅原文太主演のヤクザ映画。

わたし、ネット婚活の過程で出会ったメル友さんに教えていただいて初めて観たんだけど……これ、ファーストガンダム・ZZのジリジリ感がお好きな方には、ぜひ観てみていただきたいな…と。


この映画に、松方弘樹氏演じる「てっちゃん」てキャラ(?)が出てくるんだけど。

わたし、このてっちゃんみたいなスタンスで生きてきた感じ。20代まで。生まれて30年くらい、ずっと。

(もちろん、パーソナリティの細かいところに違いはあるよ。そもそも、わたしは極道と関わったこと一切ないし、作中で、てっちゃんは友人の奥さんを寝取ってしまったりしているんだけど、わたしは友人の恋人・配偶者に手出しすることとか絶対考えられないよ…(>_<))


なんだろ、「なまじ忠誠心が強い」みたいなところかな。。。

そういうところが、わたしって「てっちゃん」に似てる感じ。

で、ZZのエマリーさんにも、そういうにおいを、なんか、感じるんだよね。。。


作中でてっちゃんがね、「つくづく、自分には親(ヤクザの親分)を見る目がなかったということかな……」みたいなことをぼやくセリフがあるんだけど。

この感覚、すごくわかる感じがして……


心のどこかで見切りをつけてはいるんだけど、でも関われば関わるほど底なし沼っていう、その本当の怖ろしさに気付ききれていなかった、みたいな感じかな……

エマリーさんやてっちゃんやわたしのような人間は、なまじ忠誠心が強いぶん、他のひとより「忠誠を誓う相手」を慎重に選ばないといけないのだと思う。

エマリーさんの失敗は、ブライト艦長のような人間にうっかり忠誠心をもってしまったこと、そこに尽きる気がする。


人付き合いの相手を考えるときに、「”厚顔無恥度合い”が拮抗するかどうか」って、結構重要なポイントな気がするんだよね。


「厚顔無恥度合い」という表現は、我ながら的確ではないな…と思ってる。もっと他に適切な表現があると思うのだけれど…思いつかず、こんな表現になっていて申し訳ないm(_ _;)m

なんだろ、善悪のニュアンスを含んで非難しているというよりも、個性とか態度の問題を表現したい感じ。


だから、「厚顔無恥度合い」といってはいるけれど、個人的に、それが小さければ小さいほど良いと考えているわけではない。【←ココ重要!】

 ※より適切な表現にお気づきの方、ぜひご意見お聞かせください。※


で、そういう意味では、ブライト・ミライ夫妻はそのあたりが拮抗しているベストカップルなのだと思う。

もっといえば、世の中って、ブライト夫妻くらいの「厚顔無恥度合い」の人たちが幸せになれるように最適化されているようにも感じる。


自分よりはるかに「厚顔無恥度合い」が高い相手と関わらなければならない場合でも、シロッコみたいな有能なひとなら、相手をみて、相手に応じた適切な対応をとれるんだと思う。

ただ、それができるだけの能力を持ち合わせていない場合(たとえばエマリーさんやわたしのように)、関わる相手を慎重に選ぶ必要がある。

相手に応じた臨機応変の適切な対処ができないために、相手に呑まれ、身を滅ぼしてしまうので。。。


「相手に呑まれた」「身を滅ぼした」といった場合でも、そのとき必ずしも相手側に悪意があるとは限らない点に注意。【←ココも重要!】

これはもう、コミュニケーションギャップのような類の、人間関係の「不幸」というべき類のものだと思う。

(個人的に、ブライト艦長が新艦を放り出したこと自体はベストな判断だったと思うし、その判断に関して、わたしはブライト艦長を支持してる。)


でも、だからこそ、その「不幸」を招かないように、能力の足りない側の人間は自衛する必要がある。

あるいは命を懸けて「このひとになら呑まれてもかまわない」と思える相手を選ぶか。。。

(ブライト艦長や仁義なき戦いの親分がそれに値するとは、個人的には、思えないんだけれども……)


詳しい方とは見解がわかれてしまうかもしれないけれど……わたしは個人的には……シロッコは「厚顔無恥度合い」のそれほど高い人間ではないと感じてる。


シロッコの場合は、「厚顔無恥度合い」の高い相手に呑まれないために、それ相応の対応をとっているだけなのだと思う。

シロッコは、自分に忠誠を尽くしてくる相手のことは悪いようにはしない、相手の好意に過度につけこんだりはしない、誠意を持った相手から引き出せるだけのものを引き出して平気でいられるような神経の人間ではないように思う。

当然、それを無自覚にやってしまうようなデリカシーのない人間でもないだろうし。


まあ、男性視点だと、女性の視界からはみえないシロッコの「手の内」のようなものがみえていて、「こういうのにだまされる女、いるんだよなぁ~~┐(~ー~;)┌」と思われるのかもしれないけれど……(汗)


それはさておき。。。

エマリーさんのような人間が、ブライト艦長みたいなああいう男にうっかり忠誠を誓ってしまったりしたら最後なんだと思う。

エマリーさんが懸けているようなものを受け止める感性を、ブライト艦長の側は持ち合わせていないと思う。(※異論反論歓迎※)


エマリーさんやてっちゃんやわたしのような人間は、忠誠誓う相手を、くれぐれも、間違えないようにしなければいけない。なまじ忠誠心が強くて能力が低いぶん。


で。

個人的には、理想の上司はシロッコなんだけど。(←結論。)

それについて書き始めると、さらにおそろしく長くなっちゃいそうなので、その点については、また次回以降の投稿に書くかも(^-^)