”なし崩し”のつかいどこ。

店で何かモノが値上げされてるの見ると、いつも、この高田渡氏の歌が脳内再生される。。。

 値上げは全然考えぬ~♪

この歌のアイロニーに、「痛快さ」より先に「苦笑」を感じるくらい、薄汚れたオトナになっちまぃましたよ、わたくしめも。

日本のオトナの伝統的得意技、必殺・なし崩しw(※国際比較はしていません※)


まあ、このご時世の文脈だと、「値上げ」もちょぃ違ったニュアンスになるんかな…

なにはともあれ、言葉のグラデーションとしてうつくしいよ。この詞。


でね。

この「なし崩し」ってワザ(?)、これ、つかいどころを間違えちゃいけないな、って思ってて。個人的には。そう思ってる。


いろんな考え方があるから、自分の考えを過度に一般化するつもりはないんだけど、わたしは、あくまでわたしは、ね、「”相手が大事にしているポイント”に関して、その”なし崩し技”をつかうひととは、将来を共にできないな」と感じる。そういうひととわたしとでは、価値観、パートナー観が違うなって。


もちろん、パートナー同士にはなれなくても、お互いの要望・状況に応じて、社会生活上の付き合いを保つことはできると思う。「距離感についての同意」とか「いいとこさがし」みたいな要素次第で。

win-winでない関係を、当人の選択権を奪って、馬力で押し通そうとするひとが、男女問わず苦手なのかな。わたしは。個人的に。あくまで公私の”私”の部分だけど。


それって、信頼関係の築き方の問題でもあるし、価値観の尊重の問題でもあると思うのね。


「相手が気にするところ」「絶対条件」以外については、無知による偏見というのも多分にあると思うし、ある程度「総合判断」に持ち込める関係まで固めてから打ち明けるというような、下地づくりも必要なのかなとは思う。


よく、ビジネス入門書とかに「結論から言う」ってセオリー、書いてあるじゃない? セオリーっていうか、ビジネスマナーっていうか。

でも、あれって、個人的経験に基づくと、「報告の相手と、結論のパンチ力による…よなあ…ヾ(;´▽`A``」って気もするんだよね……(笑)

結論の内容によっては、第一声の段階で相手が

 「ハアッ?!」

となってしまい、もう、そのあと何言っても全部感情のバイアスかかっちゃってうまく浸透してかないっていうか……わたしもちょっと、そんなときあるかも…(;´▽`A``

なんというか、”料理の順番さしすせそ”じゃないけれども、最初に醤油でギュッとつめちゃうと、もう、そのあとにいくら砂糖投入しても全然味が入ってかない、みたいな…

いくら、結果がすべてのビジネスとはいえ、

 こういう前提があって、

 こういう制約もあって、

 こんな案もあんな案も全部検討した結果

 こうなったんですよー…

 せ~のっ、 ドン!!

みたいなもってきかたも、企画の初期段階では必要だったりするかな、とか思ったり思わなかったり。むずかしいけどね。。。


単刀直入に言っちゃって、冒頭の結論でひっかかっても、

 「ハァ?! 【なんで】だよ??!」

って、質問してくれる懐の深い相手ばかりなら、ビジネスは効率的にまわるんだろうけども…(;´▽`A``


ただ、相手から質問されたことに嘘の返答をしたり、相手にとって「総合判断」レベルでない「絶対条件」であることに対して、はぐらかしたり、ごまかしたりするのは、不誠実だと感じるかな。あくまで、わたし個人の感覚だけど。わたしは、そういう相手には不信感を抱くかな。。。


たとえばだけど、相手がソバアレルギーであることを知っていて、「これはソバじゃないよ」って言いながら、ソバ粉の入ったクレープを差し出してきたひとを人生のパートナーにするって、それはちょっと考えにくいかなと。。。


だから、わたしの場合、プロフィールにも嘘は一切書いてないのだけど、逆にメールのやりとりが始まっても、「そこまで慎重になる??!」っていうくらい、個人情報に関する情報出しには慎重かも。そのかわり、嘘は一切言わない。


お相手に関しても、わたしが質問したことに対して、現時点で正確なご返答が不可能な場合、「現状の付き合いのレベルでは答えられない。もっと仲良くなってから答えたい」「その可能性もある」みたいに、可能な限り率直に答えてもらえるとうれしいかな、と思う。

婚活なので、ときに、社会生活の観点でいうと失礼な、非常に立ち入った質問をすることもあるし、「答えられない」ということは、あって当然だと思ってる。わたしの側だって「まだ答えられない」っていうことあるし。


ただ、虚偽のご返答がなされてしまうと、あとあと、どちらにとっても不都合なのかなと。虚偽があると信頼関係の根幹部分がゆらいできちゃうと思うので……。


”なし崩し”ではどうにもならない問題、どうにかしようとしてはいけない問題というのは、やはりあると思うから。


そりゃ、まあ、生き馬の目を抜くような社会では、……いろいろあるよね。。。(;´▽`A``

でも、少なくとも、家庭内(パートナー間)だけは、さまざまな取引や弱肉強食の論理の、”治外法権地帯”でありたいっていうか。

わたし自身、伴侶にとって、絶対安心できる存在、マゴコロプロトコルが通じる相手でいたいし。


もちろんね、ビジネスでも、なるべくは信頼に基づいた取引がしたいなって思いはある。個人的な職業観だけど。

わたしが自営になったのって、その点が大きかったかな。自分が信頼できる相手と一緒に仕事がしたい、って。


自営でも、自分のスキルが低いうちは、お客様に選んでいただく一方の立場だけど、努力して、自分のスキル・市場価値を高めていきさえすれば、自分が本当に信頼できる相手(お客様)だけをパートナーに選べるようになるかなって。現実は厳しいけれど、その「希望」があるかないかでは、同じ状況でもストレス量が全然違うから。


そういう考え方の人間だから、わたしはセックスを切り札に恋愛ゲームみたいなのするつもりはまったくないし、結婚を切り札に駆け引きみたいなの仕掛けられても、困惑するだけで、まったく応じられない。

信頼さえあれば早期にもするし、そもそも、信頼できる相手とのセックスは、一方的に与えるものでも捧げるものでもなく、わたしにとっても大事なものだし。


逆に信頼できない相手、彼氏でない男性とは、何をどうされようと、どんな”エサ”をちらつかせられようとも、絶対にしない。そこに駆け引きの余地は一切無い。

もちろん、恋愛ゲームが悪いとかいってるんじゃないよ。わたしは、それを一切求めてないっていうだけの話。そもそも、求めてるものが違う、っていう、それだけの話。わたしがパートナーに求めるものは、(互いの)「信頼」だから……。


信頼関係の面もあるし、あとは、価値観の尊重って側面。

なんだろうな、、、「相手が大事に思っているものを、お互い大事にし合えるか」ってところが、わたしのなかで、結構重要なポイントなんだなって、最近自覚し始めた。


「そんなことにこだわる必要なんてない。そんなのどうだっていいじゃないか」って、踏み潰されるようなかたちで、こちらの価値観に侵攻してこられるのはものすごく苦手だけど、「あずなは具体的な要素にこだわりをみせてるけど、実は、あずなが本当に大事に思ってるのは、そこじゃないんじゃない? その方法に固執しなくても、たとえば、こんな代案でも、あずなの不安は解消できるんじゃない?」みたいに、わたしの想いの根本を理解したうえで、建設的な代案を示されるのは、ものすごくありがたいし、うれしい。人間関係の醍醐味だと思う。


もちろん、会ったばかりの頃は、「相手が何を大事にしているか」自体がわからない状態からスタートするわけで。

やりとりを重ねるなかで、相手のバリューの置き方(配分)を理解していって、それをどれだけ大事に(尊重)できるか、なんだろうなって。


相手の価値観の輪郭を手探りしようとすると、どうしても、相手の嫌がるところに触っちゃったりして、一時的に不快な思いをさせちゃうこともあるだろうけども。


でも、相手の嫌がるゾーンに、決定的にズコッと足踏み入れて傷つけちゃう前に、手探り段階である程度は場所把握しとくのがいいのかな、と個人的には思ってて。(もってき方がおかしいって思ったら教えて下さい。)