「水の星へ愛をこめて」はZの世界観に合っているのか?

ガンダムって、主題歌と作品の世界観が、しっかりリンクしてるものが多い気がする。

(といっても、、、わたしまだガンダム全シリーズ制覇してないので……わかったようなことはいえないんだけど…m(_ _;)m)


(少なくともわたしが観たシリーズでは)作品と主題歌との総体の真ん中に、スーッとまっすぐ1本、芯が通ってるっていうか……そういう、「違和感」のなさ。

ベクトルの揃った気持ちよさっていうか。難関の先が行き止まりになってないっていうか、裏切られない奥行きっていうか。


もえあが~れ~ もえあが~れ~ もえあが~れ~ ガンダム~ヽ(o ・`∀・´)てやつもさ、なんかちょっと軍歌っぽい感じしない?

その軍歌っぽさが、ファーストの、ベースに軍隊規範が流れてる空気感にマッチしてる気がする。


ちなみに、オープニングテーマとしては短く編集されてるけど、編集前の歌詞には

立ち上がれ ガンダム
君よ 叫べ
まだ 絶望に沈む 悲しみあるなら
恐怖をはらって 行けよ 行けよ 行けよ

(中略)

まだ 愛にふるえる 心があるなら

平和を求めて 翔べよ 翔べよ 翔べよ


 翔べ!ガンダム 歌詞

っていう歌詞もあるんだね(・∀・)


アニメじゃないッ!っていうのも、賛否は分かれるのかもしれないけど、ZZという作品の方針自体が賛否の分かれる部分だったのだろうし、単純に「あの主題歌がZZの世界観に合ってるか?合ってないか?」だと、即答で「合ってる」だと思う。

OOの主題歌になってるTHE BACK HORN「罠」(あ~い~を~ しら~ず~~ゆ~れるゆり~かご~、てやつ)とかもさ、OOの世界観に ガチーン!!!☆(`・ω・´) とハマってる気がするし。

劇場版までつながるOOの世界観にグッサリ突き刺さってる名作だと感じた。やっぱり書き下ろしなのかな??


……てな感じで、作品全体での統一感に感心させられる感じ……なんだけどもさ、、、


Zね。Zの。「水の星へ愛をこめて」。


この歌詞、最初聴いたとき、すっごい違和感あったの。

最初ね、「水の星」って、「地球」のことかなって思ったのね。

ほら、地球ってさ、よく「水の惑星」とかって表現されるじゃない??

で、「水の星=地球」って考えると、ガンダム作品の根底に流れる「まなざし」みたいなものに照らして、なんか違和感が生じちゃったっていうか……


ガンダムって、どこかしら地球というものに対して、クリティカルな目線が向けられてる気がして。。。(クリティカルな目線が向けられてるのは、地球に対してだけではないのかもしれないけど。。。)


地球やそこに根を張るひとたちに対してシニカルな感情をもっている登場人物がいたり。

なかには、地球に対し複雑なかたちで愛をもってるひともいたり、それが第三者にとってはちょっと意外なかたちで発現してたり。。。

地球というものに対する価値判断、そして、それに対してそれぞれがどう対峙していくのか……実にさまざまな価値観と個性の登場人物がいて。

彼らには彼らなりのジャスティスがあって。

少なくとも、そこに対して「目配り」はあるというか。。。


作品の根底に流れるものとして、何かを「手放しに」は賞賛しない視線っていうか、そういうものを感じてたのね。ガンダムという作品に。


で、この「水の星へ愛をこめて」の歌詞を、最初「水の星=地球」として聴いたときに、なんとなく「手放しの地球賛美目線」を感じてしまったのね。

そこに、わたしは違和感をもってしまった。「ん? これって、ガンダムの世界観に合ってるのかな???」と。


 ……なんだけども!!!


最後の最後、シロッコが怨念リンチに遭うラストシーン。

なんか、すごくハラオチしたのね。「なるほど、これか」と。


あの怨念リンチっていうオチのつけ方、なんというかこう、すごくスピリチュアルっていうか非科学的な処理と受け取る方もいらっしゃるかもしれないけど。。。

わたし個人としては、あの怨念リンチって、ものすごくリアルな表現だと思った。

ほんとにあんなんだと思う。現実の世界って。リアリティ。


たくさんの、自分とは異なる生き物の大群が押し寄せてきて、圧倒的な数の力で自分の口を封じてくる。自分が自分であることを、ひいては自分の命すら押し潰そうとしてくる。

数って、それだけで紛れもなく【暴力】なんだよね。わが身を省みてみても、自分が多数派に属しているときはなかなか意識できないけども。。。

自分に迫ってくる、何かを手放しに信じきってるものの大群。その目々。そこにはもう、理屈も筋もへったくれもなくて……


あのときに感じる、恐怖とも嫌悪感ともつかない、複雑で強烈な、おなかの底から湧き上がってくるような不快感、違和感……。

個人的に、昔、この感じを「グロテスク」という言葉で表現して伝えようとして、うまく伝わらなかった経験がある。


シロッコ怨念リンチのこの表現は、さすがガンダム、すごい再現力だと思った。

もぅ嫌ってくらい、感情が再生されるゎ(笑) もちろん、これは最大級の賛辞。表現力の勝利としてのカタルシス。


Zの終盤に充満してた”あの感じ”、個人的な記憶と感情を喚起してくる空気が、「水の星へ愛をこめて」の歌詞に カチッ とハマった感じで。「なるほど、これか」と。

オープニング映像で「波間さすらう難破船のように~」のとこ、シロッコがバーンと出てくるよね……


やっぱり、ガンダムの主題歌は、ガンダム作品の世界観に合ってた!!!☆(`・ω・´) ←ガンダム初心者の、現段階での暫定結論。


個人的にちょっと納得いかなかったのは、魂版サラのアッサリ陥落かなぁ…(´・ω・`)

観てて

 「サラ! サラッ!!!(>_<) 弾幕薄いぞ!なにやってんのッ!!! 『ホントウ…?』じゃないよッ!!!!!! もぅちっと根性入れてハプティマス様を守らんかいッッ!!!!!!!o(T^T)o」

てなった……。・゚・(ノД`)・゚・。


まぁ、洗脳ってああいうもんかもね……


でも、改めて思うけど、やっぱシロッコ強いな。。。

あれ、ほぼ相討ちだよね?

怨念には怨念を、なのかな。。。

シロッコのしたたかな強さ、やっぱカッコいい。


ちなみに……

THE BACK HORNが、OOの主題歌、劇場版の主題歌に起用された経緯等について、お詳しい方いらっしゃったらぜひ教えてください!!!(・∀・)

わたし、ガンダムを観始める前に、THE BACK HORNの『太陽の中の生活』っていうCDをたまたま聴く機会あって、すごく好きだったんだけど。

(だから、OOを観始めて、主題化がTHE BACK HORNだったから、おぉっ!!てなった。)


ガンダムの主題歌ではないけど……この曲↓とか、週末の夜とかに、ひとりの真っ暗な部屋で無性に聴きたくなるんだよね。。。

この歌詞とかすごく好き。

暮らsickな青い咳「ダイジョウブ マダマダイケルゼ」
男は皆ジョーカー?いやいやシドのチョーカー
どんなにイキがっても最後は暮らしのドレイだぜ…

(中略)

条件反射の犬 赤ちゃん言葉のボス

地獄のギゼン者達 無気力製造工場

真実(こたえ)は全部袋とじで 開けたらなんか肩透かしで

押し出されるように前へ前へ進んでいくしかないんだぜ…


ファイティングマンブルース 歌詞

何がすごいってもう、全体的にすごい。

「無気力製造工場」とか。ジョーカー/チョーカーのうつくしい韻のくだりとか。とかとか。。。

詞の密度が、ハンパない!!!


……って、、、ガンダムに関係ない話しちゃってごめんょ…m(_ _;)m

ちなみに……(ちなみにちなみに…)

VガンダムOPの「昨日までの My dream 信じているのさ」ってとこ、わたし何回聴いても「昨日までの 毎日 信じているのさ」に聴こえるんだよね……

「自分にも”毎日”って聴こえるよ」って方、いらっしゃるかな??? もしもいらっしゃったらメッセージしてー(´∇`)/