痛みの真珠

心についた傷も、身体についた傷みたいに、少しずつ癒えていくものなのかな??とか思うことある。実感として。

こういうのって、医学的にはどうなんだろう? わたしは文系なので、解剖学的にどうなのかみたいなところがわからないんだけれども。。。


もちろん、傷ってレベルを超えて「損傷」みたいな規模になっちゃうと、身体でも心でも、もはや元には戻せないってケースもあるのかもしれないけど。

あと、幼少期につけられた傷によって以降の成長に(良くも悪くも)影響が出るとか。


それほどの規模ではない、傷っていうレベルのダメージだと、少しずつ癒えていくような実感があるっていうか。


なんだろ、生傷みたいなジリジリした気持ちを抱えながら、布団にくるまって眠りに落ちるのを待ってる時間とか。

暗い海の底で、真珠を抱えてる貝とか、こんな「感じ」なんだろうか?とか思ったりする。

「気持ち」っていう言葉をつかうのは何となく違和感あって、「感じ」としかいえないんだけど。こういう「感じ」。


心の中に入り込んでしまった異物のような痛み。

それをくるんでくるんでくるんでくるんでまるくしていく「感じ」。


「悩む」という行為の先にある目的は、パンプスにいつのまにか入り込んでいた小さく鋭い石のようなその残像を、(くるむ)ということなのかな、、、とか。


若かった頃、「この痛みを忘れたくない」みたいに、ノートにいろんなもの刻み付けてたような時期があったようななかったような気もするけども。。。

なんかもう、全部忘れちゃった。

年とるって、こういうことなのかなあ……