男というものを
シロッコとサラとレコアさんの恋愛模様をみてて思う(ガンダムから教えられる)のは……「わたしはもっと、男というものを知る必要があるな」ということ。
ほらさ、よくいうじゃない? 「男の恋は名前をつけて保存、女の恋は上書き保存」とかって。
わたしは、まさにその格言(?)通り「恋は上書き保存」を地でいく女なので、「同時に2人(以上)を愛する」という心理状態は、完全にアウト・オブ・イマジネーションなんだけれども……
つまり、そういう女発想でいくと、「男性が同時期にふたりの女性に『愛してるよ』などという場合、そのうちのどちらかが虚偽なんだろう」っていう類推になるんだよね。
でも、もし、そういう女発想の「上書き保存」方式でなく、男発想の「名前をつけて保存」方式で考えてみるならば……「真実の愛がふたつ、同時期に存在する」ということもありえるわけだよね??
別名の、隠しファイルでもバックアップファイルでもない、れっきとした実(じつ)ファイルが、同時に、ふたつ存在する。
女のわたしには、ちょっと想像のつかない状況ではあるけれども……理論的にいえば。。。
というか、逆に男性側からみると、
「次の恋が始まれば、前の男にはもう一切性的な興味がなくなってる(ある種の愛や尊敬は残る)」
っていう女の状況は、
「俺への恋心は、そんなに短期間に消え去るようなものだったのか! あんなに『大好き!』っていってたくせに!!! あれは誇張だったのか! 軽薄だ!!」
とか、
「新しい男への恋心は、俺への未練を跡形もなく吹き飛ばしてしまうほどに強いのか…orz」
とか、
「女って、なんて薄情なんだぁぁあああああッ!!!」
……等々の感想をもたらすものなのかもしれない。。。
(わかんないけど……男性の皆さん、いかがでしょう??)
でも、そうじゃないわけで。
恋は1回1回、毎回いつでも真剣勝負で。
次の恋が始まれば消えてしまう想いだって、その最中では、まぎれもない真実だったわけで。大げさじゃなく命がけだったりするわけで。
次の恋で上書きされたからといっても、前の恋と次の恋との間に優劣とか強弱とかがあるわけじゃなくて。
(弱かったから上書きされてしまったんだとか、強ければ上書きされないとか、そういう問題でもなくて。)
まあ、薄情といえば薄情なのかもしれないけど……このコンプリート・イレースっぷりは、個人的にはフィジカルなものっていう感じもしてて。
生理前、突き上げるように猛烈に甘いものが欲しくなって、時期が過ぎたら憑き物が落ちたように ピタッ と食欲がおさまるあの感じ??(た、たとえが悪すぎましたね…汗 恋した男はチョコレートじゃないっつの←)
もうちょっともっともらしくいうならば、、、
人間の女性の生殖形態って基本的に、複数の男性の子どもを多胎で同時にいっぱい妊娠するような仕組みにはなってないわけで(逆にいえば、出産後はリセットされるわけで)……生殖上の都合には一致してる格言(?)なのかな??……とは思う。
でね、でね……ガンダムの話に戻るけど。。。
サラとレコアさんの、「恋愛する女性」としての明暗を分けたのは、一体どこだったのだろうか??ということ。
”飛んで火に入る夏のカツ”の保護を兼ねた命がけのあてつけプレイで、シロッコから期待した(以上の?)反応を引き出し、結果、生まれてきた意味さえもみつけ出したサラ。
対し、エマさんとの戦闘の末の最期、理性で抑え込んでいた男性不信が一気に湧出することになったレコアさん。
このふたりの明暗を分けたのは、
「シロッコの愛を信じ抜くことができたか/否か」
だったのかな??って。
(ガンダム学習中、現時点での推論。)
”シロッコを”信じる、というと語弊があるかな……
「シロッコのなかに愛をみた、自分自身の直感を信じきれたか/否か」、かな……
結局、サラは「シロッコの自分に対する愛は本物だった(≒レコアのほうは、わたしへのあてつけに過ぎない)」という決着の付け方をしているっぽいけど……(違ったらごめんなさい…)
ともかく、いずれにせよ、あのときのシロッコは文字通り、抜群に、うつくしかったのだけど。。。
それとは別に……レコアさんのほうね、レコアさんのほう。
個人的に……こっちはこっちで真実だったんじゃないかっていうか……シロッコの、レコアさんへの愛・ぬくもりは、それはそれで偽りではなかったんじゃないかな……って、感じてて。
「男の愛は名前をつけて保存」方式で考えてみるとね。。。
だってさ、仮にね……本当に、シロッコはサラだけが可愛くて、レコアさんのことは利用するか辱めるかの道具としか思ってなかったとしたらよ??……あの名言「サラが許しても私は許さん!」の後、対角線上のレコアさんがどうなろうとも構わず、カツ狙ってぶっ放してたと思うの。(違う??)
でも、あのときのシロッコ、カツをロックオンした視界にレコアさんの姿を見た途端、我に返ってる。
戦局的にみて最重要人物であるハマーンとの対決をほったらかしにしながら激昂したシロッコが、自分を決してないがしろにはしなかったこと……そのことの意味を、レコアさんはもうちょっとしっかりかみしめてみてもよかったのかもしれないんじゃないかな……と。。。
いや、、、こんなことエラソーに書きつつ、現実的にそれがものすごく・ものすごく・ものすごく難しいことは、わたし自身痛いほどよくわかってるんだけども……仮にわたしが同じ立場なら絶対無理だしw (;´▽`A``
こういうのって、理性じゃないしね。
レコアさんって、戦時下にすごく過酷な経験をされてきてるし、アダルトチルドレンっぽい要素があって自己肯定感乏しそうだし……そんな状況でさらに、あんなうつくしさみせつけられたら……平気でいられるほうが、むしろおかしいのかもしれない。
きっとレコアさんは、わたしなんかより、ずっと・ずっと・ずっと、男というものをよく知ってたんだと思う。(少なくとも理性では。)
だからこそ、シロッコをめぐって自分に敵意をむき出しにするサラを立てたり、オープンに(ファに隠れてフォーとランデヴーしてるどこかのエースパイロットさんとは違って)堂々とサラ・レコアさんの両者に目をかけているシロッコの意を汲んで、サラをたしなめたりしてたんだと思うし。
(グワダンの会談にあたって、レコアさんは先住(?)のサラに道を譲りシロッコの近くにサラを置いたけど、その、レコアさんの我を張らない対応が結果的にシロッコを救ってるよね?? サラがニュータイプの キュピーン! でパプティマス様の危険をいち早く察知して、近距離から一発かますことができたみたいだし。)
恋愛で考えると、レコアさんは、もともとかなり分が悪いよね。。。
単純な信頼関係の醸成期間で考えても、サラはレコアさんよりシロッコと付き合いが長いわけだし。。。
さらに、シロッコとサラの間にはニュータイプ同士の共感があるわけで……
年齢的にも、まだサラは”可塑性”がある時期だと思うけど、レコアさんはすでに男性がらみで過酷な経験をしてこられているわけで……まずそこを溶かさないと、愛もすんなり染み込んでいかないだろうしね。。。
でも、そういう困難な要素をふまえたとしても、シロッコとレコアさんは愛を育んでいくことができたと思うんだよね。。。
(「恋は名前をつけて保存」方式で考えるならば……)
シロッコは、傷を抱えたレコアさんの心を溶かすことができるだけの器をもった男だと思うし、逆にいえばシロッコほどの器をもった男性でなければ、レコアさんの傷ついた心に愛を含ませることなんてできないんじゃないかな??
でも、傷が奥深いからこそ、それだけ時間やいろんな過程が必要にもなってくるわけで。。。
あんな局面では、理性に感情が追いつかなかったとしても仕方がなかったのかな。。。
(やっぱ諸悪の根源はカツじゃねぇか。)
カツがあのとき、道理を引っ込めて無理に戦場のど真ん中に引きずり出さなくても、サラはいずれ、シロッコのあのうつくしさをみつけだせてたと思うしね……(*^^*)
”どこで”かは………カツはまだ知らなくていいのよ(/ω\*)
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