キレイゴトバリア
金メッキの先にはさ、何もないと思うのよ。
もちろんね、金メッキすることにも、意味はあると思う。
わたしも、時と場合、相手によっては、金メッキ手法つかいまくる。便利☆
でも、それって、あくまで「調整」用途っていうか。
「意味」はあっても、「先」はないと思うんだ。
自分の欲望を直視して、そこに優先順位をつけ、それがなるべく高確率で満たされるように、前向きな行動に落とし込んでいくこと。そのための知恵や知識、スキルを身に着けること。
自分の行動だけで解決する欲望なら、それで完結すると思うんだけど。
人間関係のなかでは、相手に何かを求めるときもあって。
相手に働きかけて、相手に行動してもらって、自分の欲望を満たさなければいけないようなこと。
その働きかけのモチベーションは、紛れもなく自分自身の欲望なのだけど。
そこで「あなたのためを思って言っている」みたいに、自分自身の欲望に金メッキほどこしてたら、その「あなた」との関係に、「先」はない気がする。
どんなむちゃくちゃな欲望であれ、それを直視することこそが第一歩で。直視できなければ、解決も何も、いつまでも何も始まらないわけで。
たとえば、「俺は浮気したいが、お前には浮気して欲しくない!」、それがそのまま受け入れられるかは別として、そういう欲望自体は、あったって、全然不思議じゃないわけで。
女(わたしとかわたしとかわたしとか…(^▽^;))だって、「やせたい! でもお菓子食べたい!」とか平気で言ってるじゃない?(笑)
矛盾した欲望を抱くなんて、当たり前のことだよね? 人間なんだし。マシンじゃないんだから。
それがどんなに、社会では受け入れられがたいような欲望でも、愛するひと、大事な相手の欲望なら、ふたりのものとして、しっかり受け止めたい。
わたしの至らない部分についても、目を逸らさず、現実から逃げずに、まずは、しっかり受け止めてほしい。
矛盾し合い、ぐちゃぐちゃに絡まり合った欲望のカタマリを、ふたりで一緒に解きほぐして、その根本を、ひとつずつ丁寧に満たしていきたい。踏み潰さずに。
「欲望同士が矛盾してるよね」「現状、ここが良くないよね」、解決に道をつけるのは容易でないかもしれないけど、まず、その現状をふたりで共有すること、それが、すべての始まりだと思うから。
多少錆びついていても、磨き方次第で光りうる鉄のカタマリみたいな、心の底からの欲望の言葉が欲しい。
ドンと衝撃がきたときに剥落してしまう、それだけならいいけど、切り込むことがためらわれるような美しい貴金属に擬態して、早期に根本解決すべき現状の無理や問題点を覆い隠してしまう……そんな金メッキみたいな言葉じゃなくて。
わたしにとって、夫婦は、「先」を期待する関係だから。
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