はじめてきいたときから…

はじめてきいたときからずいぶんたってて、もう何回も脳内再生してて、なにも目新しくもなく驚きもないはずなのに……何度思い出しても、そのたびに胸がぎゅっとなる話って、ほかのひとにもあるかなあ。

わたしにはある。


「たとえこの子に障がいが残っても、自分が責任をもって、みる」と、自分の名前から一字をとって孫を名づけたというおじいちゃん。

出産直後に判明、という突発的状況下で。


どの家族にも、外側からはみえない感情の行き交いがあるはずだから、外野からはなんともいえないんだけど。

何度も、思い出す話。